夏が終わる。



蒼の生きていた、世界が終わる……



いつも耳にしていたクラスメイトの冗談。



“明日世界が終わっちゃえばいいのに”



嫌な事がある度そう愚痴り、大声で笑う光景が、こんな最悪な時に限って思い浮かぶ。



今の自分にはそれが残酷で、蒼じゃないけどいざ近くなると否定したくなる。



海から戻れば、疲れてそのまま眠ってしまい気がつけば夜中だった。