蒼夏の刹那

部屋の片づけが終わった後、久しぶりにお母さんと一緒に台所に立って、手伝ってもらい、蒼と速水くんの好きな卵焼きとトマトと鶏肉を甘辛く煮たものを入れて、最後におにぎりを作った。



「手伝ってくれてありがとう」

「いいのよ。だって、親子なんだから」

「うんっ……」



可愛い花柄のお弁当箱におかずとおにぎりを詰めて、最後にトートバッグに入れる。



「よいしょっと……じゃあ、お母さんいってくるね!」

「いってらっしゃい」



お母さんに見送られ、私は久しぶりに笑顔で家を後にした。