蒼夏の刹那

「水族館の食堂で何か食べる?」

「うん」



水族館の入場券もなぎくんが出してくれて、申し訳ない気持ちになりつつなぎくんの隣を歩く。



「……オレがしてあげたいだけなんだ。藍花の傍にいられるだけで十分なのに、どんどん欲張りなっていく。……藍花が喜んでくれるなら、なんだって叶えてあげたい」



あ……蒼も言ってたっけ。やっぱり、似てくるのかな?



「だから、もっと甘えてよ」

「――っ」



ドキドキが止まらない。



なぎくんといると楽しくて、嬉しくて、幸せで……胸が苦しくなる。






…………ねぇ蒼






私は……幸せになってもいいの?






なぎくんを……好きになってもいいの?