蒼夏の刹那

気がつけば、目的地の駅に着いていて、私たちは慌てて電車から降りる。



「ごご、ごめんなさいっ」

「気にしてないから。電車は確かに寝ちゃうよね、それにオレも役得だったし」

「え?役得?」

「藍花は知らなくていいの」



なぎくんはくすくす笑いながら、改札口を出る。気になるけど、私もなぎくんの後を追う。



外に出れば、目の前には立派な建物が二つ並んでいた。



横断歩道を渡り、まず最初に図書館の方へ入る。



「わあ……すごいね、なぎくん」

「驚いたな……」



中の広さもさることながら、本の数もすごい。



私となぎくんは本を積み上げ、夢中になって、二時間かけて読んだ。



全部読み終わり外に出た頃にはもうお昼を回っていた。