だから私は雨の日が好き。【春の章】※加筆修正版






何か一つの物事を深く考え出して、いろんな答えが自分を渦巻いている。

今回は仕事のことを考えすぎていたのかもしれない。

もちろん、今の職場の仕事も人も大好きだ。

それなのに、何を悩むというのか、自分でもさっぱりわからない。


考え出すと自分の周りに黒いものが渦巻く気がする。

何か『悪いモノ』。



それは、

自分の弱いとこだったり、自分の嫌な部分だったりする。

簡単に言えばただの『ネガティブ思考』だ。



訳もなく沈み込んで、考え方がマイナスに働くことは誰にでもある。

その周期が、最近少し早くなっているだけだ。




理由は、他にもある。

それも、わかっている。

あの二ヶ月間の記憶のせいであることは、明白で。

けれど想い出すことなど出来ないからこそ、私は苦しんでいる。


いや、本当は苦しんでなどいないのかもしれないけれど。





問題は、そういう時にかなり食が細くなってしまうということ。

色々な理由で誤魔化しているのに。

どうしてわかってしまったのだろう。



自分の考えが泥沼にはまっていくのを、ただじっと目の当たりにして、どうすることも出来なくなっていく。

だから、普通に生活している時よりも思考能力と生活能力が極端に落ちる。


仕事に影響させていないはずなのに、どうしてこの人はそれに気付いてしまうんだろう。

いっそ、恨めしいほどに。