いつかきっと、貴方と初めての恋を




学校に登校する生徒達で溢れ変える廊下。




私はいつもより少し急いで歩いていた



早く皆に会って今までの事を話したかったからだ。




「ゆーいちゃんっ♪」



「ぎゃあっ」



前だけを見ていた私は後ろの事なんて全く気にもとめていなかったから間抜けな声を上げてしまった。



叶多はどさくさに紛れて抱きついてるし...




何だか最近ボーディータッチが多くなってきたと思うのは気のせいだろうか?




「フッ...色気の欠片もねーな」



叶多の後ろから顔を除かせて人を馬鹿にするのは安藤。




いちいち余計なこと言うんだから...




「うるさいっ」



私は眉を寄せて少し強く怒った。




「結衣....はよ」



いつの間にか隣に来ていた裕人が話し掛けてきた。




それに私に抱きついていた叶多の手もさりげなく退かしてくれた。




「裕人...おはよっ」



そんな裕人に私は元気良く挨拶を返した。





「・・・んだよ、その顔。ムカつく」



安藤が呟いていた事は聞こえてたけど、どうせ私の顔が変だとかだと思ったから何も返さなかった。




自分の顔がキモいのなんて、言われなくても自覚してるから!




安藤は本当に一言余計なんだ。




「さっ教室いこ!....今日は皆に話す事あるし」




安藤は無視して裕人に向かって目で合図をとると、それに気づいた裕人が口を開いた。




「あー・・・あれか」




「なになにー?あれって!...何かめっちゃ意味ありげじゃんっ♪」



裕人の言葉に直ぐ反応を示したのは叶多。




目をキラキラとさせて凄く楽しそうだ。







「裕人....あれって何だよ。」




何故か今まで大人しく黙っていた安藤が真剣な顔で喋り出す。