いつかきっと、貴方と初めての恋を



月曜日の朝7時5分...窓ガラスから射しこむ、朝日の光で目覚めた。



「んー・・・」




目覚まし時計をセットしていなかったのにも関わらず奇跡的に起きられた。




昨日は家に帰ってすぐに引っ越しの準備に終われていて大分物の整理がついた。



明日の引っ越しの日には間に合いそうだ




体を起こして自分の部屋を見渡すと、必要な物以外はない状態で殺風景すぎる。




自分の部屋から出て階段を静かに降りると洗面所に行き、顔を洗い髪をブラシでとかした。




いつものようにリビングの扉を開くと...、



いつもは仕事でいない、お母さんがエプロンを身に着けていてテーブルの上には朝食の料理が並んでいた。




私は目を二回瞬きをして目を少し擦った。





今まででは考えられない光景に一瞬夢なのか疑ってしまう





私がボー・・・と扉の前で突っ立っていると私に気づいた、お母さんが話し掛けて来た。




「あらっ結衣...おはよう。...何そんな所で突っ立ってるのよ、早く座ってご飯食べちゃいなさい」




・・・・なにこれ



ありえない....。




仕事が口癖だったお母さんとは思えない言葉を言うもんだから、今度は口をポカーンとだらしなく開けたまんまの状態になってしまう。





「なによー・・・もうっ失礼しちゃうわね!....せっかくご飯作ったのに、そんな顔して」



眉を寄せて怒ったと思ったら、今度は悲しそうな顔に変わる



やばい....。


見慣れない光景だったから、つい変な顔して誤解されたかも




「ごっ...ごめん!珍しかったから・・・・、ちゃんと食べるよっ....ありがとねっ」



私は出来るだけ笑顔で急いで答えた。




「なぁーんだ!てっきり食べたくないのかと思ったわ~....さっ早く食べちゃいなさい♪」




私の言葉を聞いて安心したのか、さっきまでの態度が嘘のようにコロッと変わった。




....切り替え早いなぁ。




満面の笑みを浮かべながら料理の説明をするお母さんの話を私は苦笑いしながら聞く




何年ぶりか久々にお母さんと朝ご飯を食べながら話をした。




なんと今まで勤めていた会社を辞めたらしい...



結婚をして専業主婦に専念するんだとかで...




まぁ辞めるだろうとは思ってたけど、こんなに早くに辞めるとは思っていなかった




...相変わらず人に一言相談しないのは変わらない。




行動力の早さには、少しだけ尊敬するけどね




お母さんはこれから落ち着けるかな?



きっと大丈夫だよね。



四人で本当の家族みたいになれるよね...




上手くやっていけるはず。




いよいよ明日は引っ越しの日だ。