「結衣ー?裕人くん、何やってるの!早く行くわよ」
私が何て返事しようか迷っていると、お母さんに呼ばれた
お母さんと啓之さんは仲良く話をしている。
「あっ...うん!今行くっ」
私が歩き出そうとした時に通りすがりで裕人が「まぁ、結衣は分かんなくて良いよ」と言ってきた。
良く分からなかったけど、とりあえず私は私のままでいて良いって意味なのかな?
解釈が都合良いけど、そうだったら嬉しいな...
「ほらっ結衣...行くぞ!」
私の前で裕人が手を出して待っていてくれている
ただそれだけなのに本当の兄妹みたいで嬉しくなった。
「...うん!」
私は元気よく返事をして裕人の手を握った。
裕人の手は凄く暖かくて...、少し不安だった新しい生活が楽しみになった。
お店の窓ガラスに写る自分達を見ていたら、私達四人は他の人から見たら本当の家族に見えているのかな...なんて思ったりもした。
新居で四人暮らし...本当に楽しみって気持ちしかない
