―ガチャッ
「ただいまー!...裕人、入って」
扉を開けると同時に大きな声で家に入る
こんなに元気に家に帰ったのなんて初めてかもしれない....なんてね。
私と裕人はリビングへ向かった
「おかえり!...遅かったわね~」
リビングに入るとお母さんが声を掛けてきた。
「うん!さっき裕人と会ってねー・・・って、お母さん!何で教えてくれなかったの?!」
私は言ってる途中で大事な事を思い出したんだ。
「・・・なにが?」
私が急に大きな声を出したから驚いて目がキョトンとしている。
「・・・なにが?っじゃないよ!....何で啓之さんの息子が同じ学校に通ってる事を教えてくれなかったの?」
それさえ分かっていれば...
私てっきり違う学校の人だと思ってたから・・・
「あぁ...そのことね。・・・私も最初聞いた時はビックリしたのよー?...まさか啓之さんの息子が結衣と同じ、学校に通っていて友達だったなんてねー・・・、凄い偶然よねっ♪」
お...お母さん
まさか忘れてましたー・・・ってオチじゃ、
「アハハッ...結衣。うっかり忘れてたの、ごめんなさいね♪」
・・・オチでした。
勘弁してよ....
お母さんはいつもこうだ。
肝心な事は言わない...
「いいよ...もう。」
私はムスッとしながら言う
