「...あのさ、裕人は私と義理でも兄妹になるって聞いて嫌じゃなかったの?」
私は歩きながら気になっていた事を聞いた。
啓之さんの息子にあったら聞いてみたかったんだ
裕人は少し間をおいてから話し出した。
「正直...嫌だった。義理と言っても兄妹だし...友達でもいられなくなると思ってたから...」
「...でも今は自分の気持ちに整理がついて、結衣と兄妹になれること凄く嬉しいと思ってるよ。」
ゆっくりと力強く裕人は話してくれた。
やっぱり裕人は何があっても変わらないんだね
・・・私、裕人が友達で本当に良かったよ。
「裕人だって知って驚いたけど、兄妹になる人が裕人で良かったって思ったよ!
....兄妹になっても私と裕人は友達って事は変わんないんだからねっ」
私は思いっきり元気な声で笑って言った。
想いが伝わるように
「そんなの...わかってる」
私の言葉に裕人は笑顔で答えてくれた。
裕人・・・ありがとう
