いつかきっと、貴方と初めての恋を



人騒動あった月曜日から特に何もなく日にちが過ぎた。



今日は休日の日曜日。



お母さんの恋人、啓之さんの息子に会う日だ




いつもは仕事で家にいないお母さんも今日は家に居て、念入りに化粧をして部屋を片付けていた。



何だか変な感じがする...



お母さんも女の人なんだなぁ...と再確認した。





私はというと朝からソワソワしっぱなしで...



無駄に家の中を行ったり来たりしていた。




そんな私を見ていたお母さんが、しびれを切らしたのか話し掛けてきた。



「ちょっと結衣ー?何もする事ないなら片付けるの手伝ってよね!」



お母さんが眉を寄せて怒る。




「わっ...わかったよー・・・。ってか啓之さんは何時来るの?」




「そうね...確か10時までには行くって言ってたけど」



今の時刻は朝の8時45分


啓之さん達が来るまで一時間位ある




「あっ、お母さん!私啓之さん達に出す、お茶菓子とか買ってくるね!」



私はそう言って返事を聞かずに財布を持って家を出た。




外にいるほうが落ち着くし...家に居てもソワソワするから気分転換しに家を出たんだ。