「ちょっ叶多!私が喋ってる途中でしょっ」
瑠奈が手を腰にあてて叶多に怒る。
「うわっ...今耳がキーンってなったよ!瑠奈は相変わらず、うるさいんだからー・・・」
「知らないわよっそんなこと!っていうか、叶多が話の途中で来るからでしょー」
どんどんエスカレートしていく...
「だからっ俺は!」
「ちょっ...ちょっと!待った!二人共落ち着いてっ」
見ていられなくなって私は話を遮った。
『だって!』
「瑠奈がっ」「叶多がっ」
見事にハモる二人を見て笑いが耐えられなくなって吹き出してしまった。
「プッ...ハハッ...二人とも息ピッタリだし!...フハハッ」
笑い終わって周りを見てみたら瑠奈や早織が私を見ていた
いつの間にか裕人や安藤も来ていて...
「え...なに?」
まったく状況がつかめない私に裕人が口を開いた。
「...やっぱり結衣は笑ってないとね」
裕人の言葉に皆が頷く
・・・え?
私笑ってなかった覚えないんだけど...
・・・でも、
お母さんの事や春にぃの事があってから、無意識に笑えてなかったのかもしれない。
