すると安藤は「...わかった」と一言だけ喋った。
「・・・まぁ結衣ちゃんのお願いだからね!」
叶多が気を使ってなのか明るい声で言ってくれた。
そんな二人に私は、
「...ありがとう」とだけお礼を言った。
よしっ私がしんみりしてたら裕人達に気付かれちゃうし元気ださなきゃ!
....っていうか、
今日は早織の大事な日じゃん!
その事を思い出した私は前に踏み出した足を元に戻して勢いよく振り返った。
「うぉっ....なんだよ。急に振り返るから驚いただろうがっ」
バチンと軽く頭を叩かれるけど、今の私にはそんな事はどうでも良かった。
「どしたのっ結衣ちゃん。...何かあったの?」
心配そうに顔を覗く叶多。
「.....はどうだった」
「何がどうだったって?」
「結衣ちゃん聞こえなかったから、もう一回いって?」
私の言葉が聞き取れなかったのか二人が聞き返してきた。
