こ....この二人ズレてる




仮にも女の子と同じ布団で寝る?!




あ・・・でも、



そもそも私を女として見てないか....




一気に今朝の春にぃの事を思い出して暗くなる。



「も....別に良いよ。探してくれて、ありがとう...教室いこっ」



私が二人の方を見ずベットから降りて保健室から出ようとすると、後ろから腕を捕まれて引き寄せられる。




「な...なによっ安藤」



突然の出来事に戸惑いながらも聞く




「お前さぁ....なんかあったの?」



どこか優しく聞く安藤。



図星をつかれながらも平然を装う



「別に?なにもないけど...ただ具合が悪かっただけっ」



私なりに嘘が上手くつけたと思った。



・・・けど、



安藤は嘘を見抜いた。




「お前が嘘ついてんの位、見りゃ分かるんだよ。・・・まぁ、言いたくねーなら無理に聞かないけどな。・・・・けどお前の事を心配してる奴だって居るんだし....あんま一人で抱え込むなよ」



安藤なりに気を使って話しているのが伝わってくる。




裕人が前に話してくれたように口は悪いけど根は良い奴なんだって言っていた意味が分かった気がした。



「・・・そうだよね」



私は一言だけ返事をしたあと一息ついてから付け足すように話した。



「...でも今は話せないんだ。状況が落ち着いたら皆には話すつもりだから・・・・それまで今日あったことは瑠奈達には黙っといてくれないかな?」




私は気持ちが伝わるように二人の目を見て話した。