俺が結衣を好きになるのに時間はかからなかった。
いつしか俺は結衣のことを近所の可愛い女の子から一人の女として見ていたんだ。
でも結衣は俺を一人の男としてではなく近所の優しいお兄ちゃんとして見ていた。
俺のことを結衣は一度も呼び捨てで呼んだことはない
結衣は俺をお兄ちゃんとしていつも必要としてくれた。
そんな俺が急に結衣が思っていた俺と違う奴になったら、結衣はどんな顔をするんだろう...、きっと今のような関係では居られなくなる。
結衣が俺から離れていく....それが俺にとって一番怖かった。
結衣が俺の側にいて笑っていてくれるだけで良かったんだ。
