いつかきっと、貴方と初めての恋を



*゚/ 春 side



6月の始めに入った頃...雨の日。



俺は駅までの道を、いつものように歩いていた



そんなとき雨の中一人で歩いている女の子を見つけた。



その子の背中は寂しそうで少し大人びた風に思える




俺はその子の事を昔から知っている。




ゆっくり近付き高鳴る胸を落ち着かせる為に深呼吸してから話し掛けた。



「....結衣か?」



久々に名前を呼んだから声が震えてしまう


カッコ悪いな....



「は....春にぃ」



俺の声に気付いて振り返った結衣は、俺を見た途端に大きな目をより一層大きく見開いた。