あの後、啓之さんに結衣ちゃんの気持ちが落ち着くまで待つから、今度の日曜日に一度息子にあってほしいとお願いされた。



私は会ってみたいという気持ちもあり「わかりました」とだけ返事をした




啓之さんがお母さんとの事に真剣なのは伝わった。




それに啓之さんが凄く好い人だって事も一緒にいて分かったんだ。




この人と結ばれたら、きっとお母さんを幸せにしてくれるんだろうなぁ...って




今までみたいに私の為に無理して働いて苦労しなくても済むかもしれない。




私は本当に親不孝な娘だ



親の幸せを素直に喜んで祝ってあげられないなんて...



お母さんを側で見てきたから一番大変な思いをしていたのも分かっているはずなのに、




自分の身勝手な想いで私は二人の邪魔をしている。





よく考えてみたら私には意見をいう権利なんてないのかも




私が今お母さんにしてあげられる事は...肩の力を抜くことが出来て、"安心できる居場所"を見守る事だと思うから。




私の気持ちがどうとかって言うより、二人を応援することがお互いの為になるのかもしれない・・・





・・・それなら私の答えは、



一つしかないじゃんか。