*゚/ 早織 side
―ガチャッ
「...早織ちゃん入って」
扉を開いて待っていてくれる結衣ちゃん。
「お...お邪魔します!」
緊張して大きな声で言う...
返事は返ってこなかったけど。
「うちの家誰もいないから、そんな改まらなくても良いよ!」
「え...そうなの?」
緊張してるのが分かったのかな....
「うん。仕事行ってるから帰って来ないし...私一人っ子だから」
「そうなんだ...」
そう喋る結衣ちゃんは何処か寂しそうで...私は返事を返す事しか出来なかったんだ。
結衣ちゃんは、しばらくして元の表情に戻る。
「ほらほらっ上がって!何もお構いできないけど...私飲み物とお菓子持ってくから、早織ちゃんは先に部屋行ってて~!私の部屋は二階のすぐ左の部屋だから♪」
「あ...うんっ。わかった!」
一瞬寂しそうな顔をしたけど...気のせい...なのかな?
