―カランカラーン~♪
美容院に着いて木で出来たドアを開ける。
「いらっしゃいませ~」
私達が入ると直ぐに店内から挨拶が返ってくる。
「11時半に予約した鈴原です。」
緊張して固まっている早織ちゃんの代わりに答える。
「はい。鈴原様ですね?そしたら、そちらのソファーで少しお待ち下さい」
ペコリと頷き私はソファーに座る。
早織ちゃんは突っ立ったまま店内をキョロキョロ見渡している。
そんな早織ちゃんに微笑みながら話し掛ける。
「早織ちゃん、ソファー座りなよ♪」
「あぁっゴメン!何か私こういう所初めてで...」
そう言いながら隣にちょこんと座る
「そうなんだ!...でも、そんな緊張しなくても大丈夫だよ」
誰だって初めて入る所には緊張するものだから早織ちゃんの気持ちがわかった。