そのあと五人で中庭に集まってご飯を食べたあと、次の授業が始まるから教室に戻ろうとした時、怒鳴り声が聞こえた。
「ぶつかっといて、ちゃんと謝ることもできねーのかよ!」
「すっ...すみません...。」
「声がちーせーよっ」
なにやらもめてるようだ。
廊下のあちこちにプリントが散らばっている。
近づくにつれて絡まれてるのが、同じクラスの清原早織だったことに気づく
「ってかコイツ今どきメガネに二つ結びって...昭和かよ!ダサっ」
「・・・・・・・・」
押し黙る清原さんを見ていられなくなって、気づいたら男子生徒に立ち向かっていた。
「ちょっとあんた達、男三人で女の子一人に寄って集って...カッコ悪いじゃない。」
....言いきった
黙って通り過ぎる事だけは出来なかったんだ。
案の定男子生徒の一人が私の方に振り返って、
「んぁ?...んだと?」
―ビクッ
めっ...目が怖いっ
「誰だ、おま....」
あれっ?どしたんだろ...
何も言ってこない。
かと思ったら何やらコソコソと話し始める
「・・・な、なぁー君...鈴原結衣ちゃんでしょ」
...ええぇっ、このタイミングで??!
黙っていると...、
「結衣ちゃんと話せるなんてラッキー♪...これから俺らとお話しない?」
いやいやっ、
これから授業ですけど...
「ねっ俺らと遊ぼーよ!」
そういって私の腕を掴む
男の力は強くて...
...連れてかれる!
「おいっその汚い手でコイツに触んじゃねーよ!」
っと思ったら今度はその手を別の手が退けると共にドスの効いた声が耳に届く。
―ドキッ
安藤 輝ー・・・
