｢やーっぱり可愛いっ♪｣
わたしが着ているのは
キャラメル色のブレザー
赤ベースに白とピンクが入った
チェックの大きなリボン
無地の灰色スカート
女子はネクタイもあり、
シャツやカーディガン
あとソックスとかは自由で
自分の好きなように変えられる
ちっちゃい頃にこの制服をみて
あの学校に行きたいって思ってから、ずーっと憧れだった。
偏差値が高くて受験の時大変だったけど合格って知った時は
スッゴく嬉しかったのを今でも覚えてる。
新しい制服に着替えた私は早くも気分はルンルンっ
鏡の前に座って自分の顔を見る
｢気合い入れなきゃ！｣
少し化粧をしてミルクティーベージュ色のセミロングの髪をアイロンでワンカール内巻きにしたら...
｢よしっ出来上がり♪｣
ちょっぴり大人っぽくなった自分を見ておもわず
鏡の前でクルッと回ってポーズなんかとってみる。
･･･って、こんな事してる場合じゃなかった！
｢えっ････｣
只今8時23分...
高校は地元から少し離れてるから、
私の家から電車で高校がある駅まで行って急いで向かったら...
―ﾁｸﾀｸﾁｸﾀｸ････ﾁｰﾝ･･･
ギリギリだ！
入学初日から遅刻とか
笑えないからっ！！
