「うるさいって言ったんだよ。ちょっと黙ってくんない?」



俺は口だけ笑って答える。


今度はちゃんと聞こえたのか俺の周りにいた女達は、そそくさと逃げるように離れていった。



「はぁ....」


重い溜め息が漏れる。



なんだか朝っぱらから凄く疲れた。




裕人と叶多の方を見ると二人とも女子に絡まれてる。


裕人は少し戸惑いながらも笑って答えていて、


叶多はというと嬉しそうに満面の笑みでニコニコしながら答えているようだ。



....二人とも良くやるな




俺が寝る体勢にはいって目を瞑ろうとした時、担任らしき奴が教室に入ってきた。