―ピピピピッピピピピッ
ピピピピッピピピピッ
部屋に響く目覚ましの音。
「んー・・・んぁ?」
私は手探りで鳴り続ける目覚ましを止めた。
只今の時刻、朝7時35分
日にちは5月9日天気は晴
今日は高校の入学式
新しい生活。
重い体を無理やり気合いで起こし
一階の洗面所まで急いでかけ降りる
「おー・・・寒いっ」
季節は春になったとしても、やっぱりまだ寒い
顔を洗って軽く髪を整えた後リビングへ足をはこばせる
いつもと変わらない静かな部屋。
テーブルの上に1万円札と一枚の手紙
――――――――――――――――――――――――――――
仕事で帰ってこれないから、これでご飯食べてね
学校遅刻しないで行くのよ。
何かあったら連絡しなさい
――――――――――――――――――――――――――――
お母さんからの置き手紙。
それを軽く見てから、お金をもって急いで自分の部屋に戻る