いつかきっと、貴方と初めての恋を



―さかのぼること1週間前


私はいつものように学校に行き教室に着くと、高校で1番仲良くなった瑠奈と他愛のない話をしていた。




「ねーねー結衣も彼氏いないじゃん?でさ、高校で誰かいい人とかいた?」



女子が好きな恋バナの話になる。



私は一瞬考えて



「んー・・・今はいないかな。そもそも恋愛とかしたことないから、よくわかんないし....カレカノとか、良いなぁ...とは思うけどね!」

「・・・・・・・・・・」



私の言葉に大きな目をさらに大きく見開く瑠奈。



・・・・ん?どしたんだろ。



「....どした?」



みかねた私は声をかける



「いっいゃ...。結衣が恋愛したことないって言ったからビックリしちゃってさ...、意外だったっていうか」



それはどういう意味だろう?



「そうかな?そんなことないと思うけど」



言葉の意味がわからない私は頭が「?」になりながらも答える。




瑠奈が急に何か思いついたような顔をする。



「せっかくJKになったのに、もったいないしさ...とりあえず、男友達からつくろーよ!上手くいけば付き合ったりするかもだし」



「ねっ」っていいながら予想にもしてなかった事を言うもんだから、
口をポカーンとだらしなく開けたままの状態になってしまった。