俺の言った言葉に女は目をパチクリさせた後、直ぐに満面の笑みになった
この反応で早くも想定外だ。
だいたいの女は泣きそうになるか黙るか泣くかのどれかだから
「わたし名前言ってなかったっけ?」
何を喋るのか黙って待っていると、そんな気の抜けた返事が返ってきた
女は俺の様子を気にする素振りを見せず話を続けるようにして喋った。
「私は桐谷杏奈!中学1年で13歳。クラスは輝も知ってのとーり同じっ♪....輝は軽々しく好きとか言うヤツ嫌いって言ったけど、
....じゃあ、どうやって想いを伝えれば良いの?!この方法以外の伝え方が分からないのに!!違う方法があるなら教えなさいよッ!」
最後の方は逆ギレ状態だった。
益々この女の事が分からなくなったけど、ここまで俺に啖呵を切ってきた女は初めてだった
それだけで何故か胸の奥が暖かくなった気がしたのは....気のせいだろう
まぁ....少しだけ
この変な女に、付き合ってやっても良いかな
