順番がまわってきて先を歩く安藤の後ろを急いで追いかける
チケットは機械販売で、安藤は観るものを決めているのかスラスラと画面を操作していく
何を観るのか話してないけど、安藤が観たいやつがあるなら私はなんでも良い。
・・・映画は好きだから
ふと安藤を見ると既に操作し終わったのか財布を取り出してお金を払おうとしていた。
その姿に私は一気に焦る
....だって私の分まで払おうとしていたから。
「ちょっ待って!!!
お金自分で払うよ?!」
私は慌てて財布を出して言った。
私の顔を見た安藤は一瞬驚いた後フッと微笑んで、
「お前は黙って着いてくりゃ良いんだよ」
そう言って私の頭をワシャワシャと撫でた
「ちょっ....
・・・・髪崩れちゃうよ」
「うっせー...反論する気か?」
強い口調とは逆に耳元で甘い声で囁かれた。
「~~~~ッ」
恐らく赤くなったであろう囁かれた方の耳を急いで手で隠す
「どーした?反論するんじゃねーの」
わかってるくせに
また、
また私の反応を見て楽しんでる
あのね....こうゆう風にお金を払ったりして
優しくして良いのは大切な人だけなんだよ?
安藤が本当は優しい人なのは知ってる
正直、凄く嬉しかった
だけどね、安藤の優しさは残酷なんだ
こうやって私みたいに勘違いする人もいるんだってこと
わかってるのかな。
優しさは本当の優しさとは言わないの
お願いだから....
これ以上、私をその気にさせないで
