「んぅー・・・、おーいひぃ~♪」
口いっぱいにケーキを含みながら今の幸せな気持ちを溢れんばかり口に出す。
「結衣はケーキを食べてるとき、本当に幸せそうな顔をして食べるなぁ~
見てて楽しい気持ちになるよ。」
お父さんは私のケーキを食べる姿を見ると暖かい笑みを浮かべた。
「ほらっ鼻にクリームついてる。
もうっ女の子が...だらしないでしょ?」
呆れながらもクリームを拭いてくれる優しいお母さん。
なによりも私は家族の温かさが一番に幸せな一時を感じた。
私の大事な...たったひとつの家族。
ずっとこの小さな幸せが続くと思い込んでいた。
・・・私は知らなかったんだ
知らない間に家族が壊れていっていた事に。
あのときの私は幼すぎたから
