・・・次々と自己紹介が進む中、
次の名前が呼ばれた。
「次はー・・・鈴原結衣!」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・おい、鈴原いるかー?....鈴原はまだ来てないのか!・・・まったく入学初日から遅刻する根性ねじまがったバカはどんな奴なんだか....」
担任が呆れ顔でぼやく
―ドタドタドタッッガラッ
勢いよく扉が開いたからクラス全員が振り返った。
開いたかと思えば女の子が物凄いスピードで教室に突っ込んできたから、
これにまた全員がビックリする。
女の子は急いで走ってきたせいか、息があがっていて乱れた呼吸を落ち着かせていて....
やっと口が開いたとおもえば、
「な...なんとかセーフ!!」
...なんて気のぬけた事をいうもんだから、思わず笑ってしまう。
しばらく、ぼー・・・と突っ立っていた担任は我に帰り、女の子に冷静に指摘してるもんだから余計に笑えてくる。
さっきまで考えてたことが嘘のようにぶっ飛んでしまったんだ。
あの女の子...凄く気になる。
面白そうだし...、もっと知りたいかも!
ってか、よく見てみたら超可愛い...
女の私が見ても、つい見とれてしまうくらい女の子は可愛いかった。
透き通った白い肌、大きな潤んだ茶色い目にスッと通った鼻、ちっちゃくてほんのりピンク色のプックリした唇。ミルクティーベージュの艶やかなセミロングにワンカールのかかった髪型。
どっからどうみても美少女だ。
きっとモテるんだろうなー・・・なんて、当たり前か
名前なんて言ってたっけなぁ...?
・・・えっと確かー、
鈴原結衣ちゃん。
・・・名前まで可愛いなんて。
....決めたっ!
あたし絶対結衣ちゃんと友達になる!
:))/ 瑠奈side 終