王子が猫に恋をした

面倒くさくなりそう、と内心思いながらも笑顔でうなずいた。



「はい、すぐに行きます」



簡単に片付けて、行こうとしたら。槇原さんが惟人の話を始めた。



そういえば、槇原さんは惟人様のファンなんだっけ。




「もう、惟人様からのお呼出しなんてラッキーねぇ、莉笑さん」



莉笑は「そうですね〜」と相づちを打ちながら、洗濯の片付けをした。



ああもう、面倒くさい。

なんで私が好きでもない人の話を聞かなきゃいけないの?