王子が猫に恋をした

惟人からボールペンを貸してもらい、ひとまず机に置く。

比較的静かな部屋にカタン、というボールペンを置く音が大きく響く。


手始めに、プロフがどんな物かを拝見。

ロイヤル感のある、けれどシンプルな白を中心としたカラー。

柄は茶色で外線を描いており、小鳥、鳥籠、じょうろなどのオシャレなもの。


質問はーーーーーーーーーー基本的な住所や誕生日は勿論、今欲しいもの、好きな食べ物などがある。


まぁ、至って普通な質問ーーーーーーーーーー。

そう思って書きだそうとした時、ある項目が目に飛び込んできた。


『スリーサイズ』


莉笑は文字の上に無言で斜線を引き、基本的な項目を書き出していった。


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数十分後。

莉笑は書き終えたプロフを、確認の為眺めている。

 
空欄も多少あるけど、まぁこれでいいかな。


惟人は莉笑が確認を終えたのを目で確かめると、莉笑に体を向ける。

莉笑もなんとなく、惟人に体を向ける。