専属をやってからお給料はそこそこ上がったが、とにかくつまらない。


突っ立っているだけでお金が貰えるなんて美味しいかもしれないけど、楽しくないから嫌。

仕事をするのならば、楽しんでやれるものがいい。


そういえば今日、プロフ渡すとか・・・・・・。


莉笑の心を読んだように、惟人が今までとは全く違う表情で微笑む。

「今、プロフ渡すなー」


怖いです。惟人様。

それに、こんなにも表情をがらりと変えられるものなの?
自然にやっているのなら、羨ましい限りだ。


恐怖と疑念を感じながら莉笑が惟人を見ていると、惟人は椅子から立ち上がって、机の引き出しを開く。
 
そして、黄緑色の、何とも言えない大きさの袋を取り出し、中を確認。

プロフらしき物を袋の中から出し、プロフを眺める。
惟人は少し口角が緩んでいるように見えた。