王子が猫に恋をした

「そっか、来たか。じゃあ黒崎取って来て」


取りに行くの面倒だし、黒崎いなくなって欲しい。

すると、黒崎は明らかに嫌そうな顔をした。


くっ・・・・・・!
行くんだ黒崎!
オレの安らかな時間の為に!!

希望を持って願っていたせいか、黒崎はすっと立ち上がった。

「わかったでごじゃる。我が主君の為であれば、どんなに面倒臭いことでもやってみせよう!」


・・・・・・演劇部でも行ってきたらどうだ?

しかもその言葉、絶対嘘だろ!明らかに嫌そうな顔をしてたし。
『面倒臭い』って言っちゃってるし。

口調もまた微妙に変わってる。

しかし、ここでもまたスルー。

真面目な声で、

「じゃあ気を付けて」

よし、黒崎居なくなった。