王子が猫に恋をした

自分でもやばいと思うほど、大きな声を出してしまった。

なのに、惟人の背後にいる人物は嫌な顔をせずにただ微笑む。


惟人の背後に立っていたのは、惟人の執事、黒崎(kurosaki)だった。

「ちょ、ちょ、ちょっとお前・・・・・・何?!いつから居たの?!どうやって入ってきたんだよ!?」

目をぐるぐるさせる惟人に、黒崎は命令口調で言う。


「黙れ。まず、落ち着け。惟人様」

「命令口調で様付けって合ってない!!」


オレはいっつもツッコミをしてしまうーーーーーーーーーーと、今どうでもいい事が頭を横切った。

黒崎は惟人の質問に答えずに、ケラケラ笑う。

「いやぁ~、惟人様をからかうのは面白いですなぁ」


何故かこいつ、ころころキャラが変わる。

読者様が『誰だコイツ』って思うだろ。いい迷惑だ。

それよりーーーーーーーーーー


「オレの質問に答えろ!!」