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トクン・・・トクン・・・。


心臓の音はまだ治まらない。


何なのよ、この空気・・・・・・。
とても居辛い。


惟人はまだ、莉笑を見つめ続けている。

           メ
強い光の宿った、茶色い瞳で。


とにかくこの空気を変えたい・・・・・・!

とてもじゃないけど、この空気の“ここ”には居たくなくて。

「・・・・・・っ、いいですよ。プロフ、だけなら」


仕方無く、書こうと断念して言った。

何故かアタックされるとき、私がいつも負けてる気がする。


惟人はあんな瞳をしていたけれど、莉笑が言った途端安堵の息をもらした。

そして、すぐにニッと笑った。

「明後日、プロフ渡すから。書いてよ?」


莉笑は渋々頷く。

「・・・・・・はい、分かりました」