王子が猫に恋をした

会社の方は、プロフの特注が殺到してビックリでしょうね。

プロフまでもを特注するなんて、流石金持ちのボンボン。


話は終わりじゃなかったらしく、惟人が「でも」と言って、柔らかに笑った。


「オレが特注で頼んだプロフは、オレと莉笑のだ」


えっ・・・・・?!

な、何でそんな事・・・・・・する、の?


戸惑いを隠せない莉笑に、惟人は莉笑の顔を見つめながら、ゆっくりと口を開く。

ゆっくり、言い聞かせるように。


「プロフは、相手の事を知る為に渡すんだって。ーーーーーーーーーーオレ、莉笑の事を知りたい」



心臓がドク、ドク、と鳴る音が、いつもより大きく聞こえる。



いつも冷静で、ちょっと毒舌な私だけど。

年下のイケメンに積極的なアプローチなんかされたら、いくら私でもドキドキしちゃいますよ・・・・・・っ!!