莉笑はにこっと微笑み、惟人をド◯えもんの世界から連れ戻した。


「冗談はさておき」

「冗談だったのかよ?!」


惟人は「何なんだよ・・・・・・」とため息をつき、一人でぶつぶつつぶやきだした。


・・・・・・旦那様(惟人様の父親)に、あれを報告してまおうかしら・・・・・・。


莉笑は屈みこんで、惟人の顔の前に人差し指を立てた。

「もう一つ、聞いてもよろしいでしょうか?」

「・・・・・・あぁ」

どんな言葉がくるのか、と、惟人は強張った顔で身構えている。


・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・。