王子が猫に恋をした

ほっと落ち着いた時、一人のメイドさんがにこやかに声をかけてきた。


「惟人様から、お呼び出しが出ていますよ」




うっ…………。さっそくお呼び出しか。



嫌だと思いつつ、笑顔をつくる。




「伝言ありがとうございます。すぐに行きますとお伝え下さい」



メイドさんは「はい」と返事をし、惟人の部屋に向って歩きだした。




少し、身だしなみを整えておくかな。