王子が猫に恋をした

その瞬間、メイド長×2の顔がハッとした。 



「そ、そうね、皆に言っておいてあげましょうか」


「え、ええ!言っておくわよ!その代わりちゃんと持ってきてよね?!」




メイド長×2は二人で話しながら、早足で廊下の曲がり角に消えていった。



………ふぅ、良かった。

ファンの多くが惟人様の私物を盗んでる事なんて、知ってるんだから。


噂については、メイド長だから、たくさんいるメイド達に話してくれる事だろ

う。