王子が猫に恋をした

そんな思いを心の中に押し込め、メイド長に向って残念そうに言う。



「ならしょうがないですね……。私は、皆様がご存知の通り、惟人様の専属にな

りました。惟人様のお世話をします」



「そうね。空気を読まない誰かさんのお陰でね」



メイド長×2は毒を吐いてくる。


でも、莉笑は全く気にしない。




「ということは、惟人様のいらなくなった物をお預かりして、処分します。


……この意味、わかりますよね?」