ファンだから、皆惟人の専属になりたいと思っている。

実際にそう言っていた。



私の周りからの評判が良かったとしても、良く思っていない人はちゃ〜んとい

る。




だから、必ず周りの反感を買うはずだと分かっていたハズなのに。




私としたことが………………しくじった。




幸い今回は軽い方で、服は汚されても切られてもいなかった。


放っておけば、このままエスカレートしていくことだろう。




服を着て、豪邸の長い廊下を歩いていると、廊下の端にいたメイド長らしき二

人が莉笑を見ながらヒソヒソと小声で話し始めた。