ガチャリと鍵を開け、ロッカーの扉を開くと、『浮かれんな』『出て行け』『

死ね』などの言葉が書かれた紙、ロッカー内を刃物で傷つけられている様子が

目に入った。



それなのに、莉笑はショックを受ける様子もなく、ただため息をついただけだ

った。




周りの人の反応を考えておくのを、忘れてしまった。

立場や惟人様の考えている事を考えるのに頭がいっぱいだった。



ここの豪邸で働いている人の80%が惟人のファンという、ありえない状況がか

ここにあるわけで。