1年前―。 「ねえねえ、メアド教えて?」 席が近くなった中島晴斗にそう聞いたのは まだ幼かったあたし。 ―― 「なあ、葉山って好きな人いんの?」 「…いるよ。」 あたしは少し考えてそう送った。 「誰?」 予想通りの内容。 どうしよう…。 中島、って言っちゃおっかな…。 …チャンスだよね? よし! あたしは勇気を出してこう送った。 「中島だよ-(笑)」