「私、笑ってた??」



「うん!すっごく可愛いね」



「!!!」



こいつ!!!



また、恥じらいもなしにこんな事を・・・!!!!



「私が可愛いとかありえないから!!」



「可愛いよ~。普段の真剣な顔も、怒った顔も。
でも、今の笑った顔は一番綺麗だったよ」



「あ、アホッ!!!」



私は、恥ずかしくなって拓人の頭を思いっきり殴り、
その場にいられるはずがなく教室から出た。



そのときの私は、冷静さなんてものを忘れていて、
いつのまにか走っていた。