しかし、今更ながら歌う曲を話し合っていない。
後ろを振り向き曲のことについて話し合おうとしたとき・・・。
「ねぇ、拓人・・・」
ピアノの旋律が鳴り響いた。
拓人のいつも見ない真剣な顔。
なんだか急に人が変わったみたいで、ビックリしたしドキッとした。
・・・ドキッ??
まただ、この感情・・・。
そんなことよりも・・・!!!
「この曲・・・なんで・・・」
拓人が奏でている旋律を良く聴くと、
私がいつもヘッドフォンで聴いている曲だということがわかった。
拓人は、集中しているのか私の声なんて全く聞こえていないようで。
しかたなく、私もピアノの旋律に合わせて、歌い始めた。

