自分の気持ちに気がつかず、時間だけはどんどん過ぎていく。 気付けば、夕日が傾き校舎がオレンジ色に染まっていた。 「憂!学校祭の練習しよう!!」 いつもよりも目を輝かせ、私に近寄ってくる拓人。 「わかってる。約束は守るから」 「うん!」 太陽の家にいるチビ達にそっくりだな・・・。 でも、何でも笑顔になってもらえるのは嬉しいかな・・・。 「憂、早く練習しよう!」 「はい、はい」 拓人はもう、ピアノ椅子に座って弾く気満々でいる。 私もピアノの近くに立ち、大きく深呼吸をした。