ゆっくりと、歌うようにメロディーを奏で始めた。
幼い頃から園長先生に何度も弾いてもらっていた『愛の夢3番』
心が落ち着く曲。
あ、ピアノも園長先生から教えてもらった。
音楽室が、音色によって埋め尽くされた瞬間だった。
弾き終わると、拓人が私のすぐ横にいることに気付いた。
「い、いつの間に・・・」
「途中からずっと隣にいたよ?それにしても憂すごいね!!」
目を輝かせながら、私を見てくる。
なんか・・・照れる。
「ありがと・・・」
「あ~早く、憂の歌声も聞いてみたいなぁ~」
―その頃―
「俺の授業・・・・・・」

