「・・・・・・」
「私は憂ちゃんを捨てるわけじゃないの!
きちんとした環境で家族の愛を、
親からの愛を知ってもらいたくて言ったのよ」
「・・・・・・ご・・・めんなさ・・・い」
叩かれた頬が痛い。
でも、心のほうがもっと痛い。
先生は私を抱き寄せてくれた。
幼い頃から感じていた先生の体温。
温かくて優しくて、とても好き。
先生に抱きしめられるとなぜか泣けて、本当のことを全て言ってしまう。
「本当は・・・貧乏で薬だってなくていいから
お父さんとお母さんと3人で一緒に暮らしたかった」
「えぇ」
「でも・・・酷いこと言っちゃったよぉ・・・」
「大丈夫よ」
そのあとも、私は先生の腕の中で泣き続けた。

