その時、ガラッと大きな音を立てて先生が教室に入ってきた。
「悪い、遅れたな~」
『あはは』と頭をかきながら笑う先生に、例の紙を突き出してみた。
「先生。これどういうことですか?」
「ん?・・・っ!!!」
見ただけでわかる、
冷や汗をかいていかにも平静を保っていますというような表情をしている先生。
使ったな・・・経費を。
ふと、頭をかいているほうの手首に見慣れない時計がしてあった。
確かこの時計は・・・先生が前にカタログを見て
『欲しいけど金がない~』
とうな垂れながら見ていた時計。
「その時計、どうされたんですか?せ・ん・せ・い??」
自分でもわかるくらい今の私の笑顔は黒いだろう。

