キミと見た景色をもう一度




「僕って何でこんなにも無力なんだろう・・・」



小さく耳元で囁かれた弱々しい声。



震えてる・・・。



「いくら僕が背中を撫でても、こうやって抱きしめても
憂の痛みを・・・苦しみを和らげてあげることが出来ない。
・・・ダメだなぁ・・・」



私の前では、弱音なんて全然吐かずへらへら笑っていた拓人。



それが、今目の前で弱音を吐いている。



拓人も一緒に悩んでた・・・。



私だけじゃなかったんだ。



「悔しいな・・・。
前みたいに力があったら・・・」



直ぐにでも、拓人を抱きしめ返せるのに・・・。