「ごちそうさまでした」 勢いよく両手を合わせ、大きな声で挨拶をする拓人。 それを見届けると園長先生は席を立ち、言葉を放った。 「じゃあ、そろそろ帰るわね。皆が待っているから」 「あ、はい」 「また来るわ」 「さようなら」 先生の背中を見送った後、病室に戻ることにした。 「ベッドに移るよ」 「ん」 「よいしょっと」 拓人に前から抱っこされて、ベッドに寝かせてもらった。